アルティメット人狼9を観て(人狼ゲームなどに関する雑感)
※ 以下、アルティメット人狼9の内容についての分析ではなく、アルティメット人狼9を観たうえでの、人狼ゲーム全般に対する個人の雑感なので、分析目的で来られた方は申し訳ありません。
ここのページをご覧になっている方はご存知かと思いますが、去る3月25日(日)にアルティメット人狼9が開催されました。僕自身は見逃していたわけではなく、即日にタイムシフトで観たのですが、なかなか更新する気分になれず放置してしまっていました。
実はこの動画を観るまで1年近く、人狼動画を観るどころかリアルで人狼をやることもなくなっていました。なので、今回久々に人狼動画を見た印象としては、多少の新鮮さや懐かしさを感じるとともに、そのレベルの高さに付いていけなくなっている自分に気が付きました。
もちろん、頑張ればロジックを理解することはできるし、分析しようと思えばできないことはないのですが、そこまでして分析しようという気力が湧かないというか、熱意が落ちてきてしまっているのを実感しました。
もともと、僕は人狼というゲームが、ロジックだけでなく、コミュニケーション能力など人間の総合力が試されるゲームであることがハマった理由でもありました。もちろん、他のゲームに比べてコミュニケーションの自由度が高いこともハマった大きな要因です。
最近は、コミュニケーションの自由度の高さの究極系とも言える「雑談」にハマっており、人生や世の中のあらゆる事柄について、意見を交わし共感し合い、お互いの考察を深めていく、という、対話的なやりとりをする日常を過ごしています。そして、雑談力こそ人間が持つ重要な素晴らしき能力だということを改めて実感しています。そういう、満足度の高い「雑談」ができる人との出会いがあったのも大きいです。
今後の人狼ゲームとの関わり方ですが、例えば初対面同士で盛り上がれるコミュニケーションツールとして人狼ゲームを活用していくことは多々あるかと思っています。ただ、あくまでその人自身をより深く知ることができるようになるための手段であって、人狼ゲームそのものを目的とした遊び方にはならないような気がしています。
ということで、人狼ゲームそのものを分析するこのブログのレビューはひとまずこの記事で一段落としたいと思います。沢山の人に読んで頂き、また熱いコメントも沢山いただき、ありがとうございました。嬉しかったです。
思えば、2年前の年明けに、MoreStageで白田さんにスリアロ村レビューをやってみたいという話をしたら、メンバーも嬉しいと思う、と後押しをしてくれたのが本格レビューのきっかけになったかと思います。このときは、まさかここまでガッツリレビューを続けることになるとは思ってもみませんでした。
MoreStageでワンナイト人狼(初日:白田さん、麻矢さん) - todojunの人狼ブログ
そして、スリアロ村では、名もない本ブログに言及いただくという幸運もあり、大変良い思い出になりました。
スリアロ村第二十七幕(3戦目)で本ブログが言及されました! - todojunの人狼ブログ
長くなりましたが、またどこかでお会いできる機会を楽しみにしています(気が向いてこちらを更新することもあるかもしれません)。
過去記事は残しておきますので、適宜ご活用ください。
※ この記事はあくまで僕自身の近況を記したものです。人狼ゲームは本当に奥が深い面白いゲームですので、今現在ハマっている方々には、是非その魅力を深く味わってもらえたらと思います。
アルティメット人狼8 第2部2戦目レビュー
アルティメット人狼8 第2部1戦目レビュー
アルティメット人狼8 第1部2戦目レビュー
アルティメット人狼8 第1部1戦目レビュー
対面人狼でパッションは大事
お久しぶりです。人狼動画レビュー(という名のアルティメット人狼レビュー)専門ブログと化しているこのブログですが、たまには対面人狼体験についても書いてみます。
今回のテーマは「対面人狼でパッションは大事」ということです。
村の構成
はじめに
- 筆者(人狼ネーム:とど)は村人です。
- 何とこの村は12人村で3人狼1狂人という村超不利なレギュレーション。しかも、アルティメット人狼やTLPTと同様、票同数で吊り無しとなるルールのため、村8人のときに3人狼1狂人でRPPとはならずにPPとなります。
- つまり、初日から2日連続で村人を処刑してGJが起こらなければ通常はPPで人狼陣営の勝利となります。アルティメット人狼レギュに比べても、村陣営に取っては相当苦しいレギュですね。
- なお、1ヶ月近く前のゲームなので、記憶が曖昧な部分も多いですので予めご了承ください。
初日
- 村人陣営が不利だと分かっていたので、初日から心してかからないと、とめっちゃ気合いが入っていました。ローラーなんて悠長なことをやらずに、早めに決め打ちをするぞ!という気持ちで一杯でしたし、その思いも村に伝えていたと思います。
- 後から考えると、この追い込まれた気持ちこそが最大の村人アピールになっていたかもしれません。
- 占い師が2CO。白通知が2人あり、残り8人のグレーから吊ることに。僕はグレーの中に入っていましたが、疑いはかからず、2,3人に絞られます。
- 決選投票にもなりうるところ、占い師COの1人(真占い師)が最終票で決定票を入れ1人処刑されました。確かに処刑者のことは怪しく感じていましたが、占い師CO者として決定票を入れたのは真占い師の強い意志が表れていました。
- 結果的に処刑者が人狼だったわけですが、初日に人狼を吊れたのは非常に大きかったです。
2日目
- 噛みは真占い師の初日白通知先。
- まず1人の霊媒師(真霊媒師)が黒判定でCO。続いてもう1人(偽霊媒師)が白判定でCO。
- 霊媒師COが2人出て、しかも1人が黒判定を出しているのだからそちらから吊るのが合理的な選択にも見えますが、そうはしたくなかったです。より偽者っぽい方を決め打ちで吊って進めないとジリ貧になるだけだと思っていたので。
- ここで決め打ちの決定的要因となったのがパッションでした。初日から2日連続で人間が吊られてしまうとPPになると村に伝えていたにも関わらず、後がない偽霊媒師から追い込まれた感、必死さが見えてこない。どう考えても切羽詰まっている状況なのに、その思いが溢れてこない。
- ということで、4人COの中で偽霊媒師だけの真を切って真霊媒師を信じて進むことに決めました。
- なお、真占い師は白、偽占い師は黒を出していましたが、どちらかというと偽占い師が疑われており、結果的に偽霊媒師と偽占い師の決選投票となりました。
- そして何と決選投票でも同数となり吊り無しに。
3日目
- 昨日どちらも処刑できなかったのは痛かったですが、奇数進行(9人)になったので、吊り回数は変わりません。しかも、占い師の結果をもう1日聞けるメリットもあるので、そこまで悪い話ではないと思っていました。
- しかし、襲撃されたのは真占い師。情報が出なくなったのは痛いです。とはいえ、信用負けしていると踏んで仕方なく噛んだと思うので、偽占い師が偽者の可能性が非常に高くなりました。
- この日も偽霊媒師と偽占い師に投票が集まり、偽占い師が処刑されました。僕自身はやはり偽霊媒師の真だけはないと思っていたので、偽霊媒師に投票していました。
4日目
- この日はGJ!しかも霊媒結果が2人とも白判定だったので、かなり状況が見えやすくなりました。
- 村は8人。狂人は既に死んでいて、真霊媒師目線では2人狼、偽霊媒師目線では3人狼。ともに対抗霊媒師が人狼です。
- ここで偽霊媒師を偽と決め打ったうえで吊り、明日6人で終わらなければ偽霊媒師が破綻してさらに状況がわかりやすくなります。
- ということを踏まえて偽霊媒師に投票。ほぼ満場一致で偽霊媒師が吊られました。
5日目
- 襲撃されたのは真占い師の2日目の白先。これで真占い師の白先はいなくなりました。
- この日6人で続いていたということは、偽霊媒師が破綻しました。そして、真霊媒師が黒判定した初日の処刑者に決定票を入れた真占い師が真でほぼ確定となりました。
- これで6人のうち、真霊媒師が1人、騎士が1人、グレーが4人となりました。騎士が生きているのは絶対ではないですが、普通に考えたらGJ先を連噛みしたので生きているでしょう。
- グレーの中では、これまで村の方針に対してあまり賛同的ではなかった1人が一番怪しく、もう1人が寡黙気味で怪しい感じでしたが、この日のやり取りから後者の方に村人っぽさを感じてまずは前者を吊りたいかな、と思いました。
- ということで、前者に騎士COがないか確認しました。ここで騎士COを確認したのは、人狼だったら対抗騎士COが出たら両吊りされて負けるので出れないこと、なので騎士COしたら騎士確定で吊り対象から外すことが出来て非常に大きいこと、が要因です。
- 結果的に彼がラストウルフだったのですが、この騎士CO確認がとても痛かったとのことでした。当たり前の確認だと思っていたのですが、人狼目線ではきつかったようです。
- ということで、満場一致でラストウルフを吊って村の完勝となりました。
まとめ
- なんと、12人3人狼1狂人と、非常に村陣営にとって厳しいレギュレーションのなか、初日から人狼、吊りなし、狂人、人狼、人狼、と人外のみを吊り切る完勝となりました。
- 今回完勝できた要因にあったのはパッション。それも作られたパッションではなく、村人が厳しい状況にあるという追い込まれた状況で否応なく出てきたエネルギーです。
- 初日に真占い師が人狼に決定票を入れたのも、決選にしたら狼票で紛れが多くなるから自分が決めるべきだ、という強い思いがあったからに他なりません。その覚悟が良い方への流れを作ったと言えるでしょう。
- もちろん、この決定票で人間を吊ってしまっていたらボロボロに負けていた可能性も否定できません。ですが、無難にやっていても人間側不利な状況に変わりないのだから、それならリスク覚悟で突っ込むべきだという判断は良かったと思います。
- 逆に、最終日人狼側が追い込まれてからはラストウルフに焦りのようなものを感じました。人間、どうしても追い込まれるとそれが態度や挙動に出てしまうんですよね。対面人狼ではこういう抗うのが難しいパッションによる情報が出やすいので、人狼有利なレギュレーションだからと言って安心はできないという好例だったかと思います。
- ちなみに、戦略的には、人外が多いレギュレーションでは通常より早く決め打ちをして進めるのが村の勝率を上げるために有効だと思います。これが実践できたのも良かったですね。